機械学習エンジニアの備忘録

主に自分が勉強したことのメモ

すべて就活生はこれを読め!?「コンピテンシー面接マニュアル」

みなさんこんばんは。

 

 もうすでに外資系企業の新卒採用や日系企業の春インターンの選考が始まっていますね。みなさんもこれから採用面接に参加することも多くなると思います。

 

 ところで皆さんは面接対策などをしていますか?webにも様々な情報がありますがどれがほんとのところなのかはわからないですよね。そこで今回はESの書き方や就活の面接対策の参考になると思われるこちらの本を紹介したいと思います。

 

コンピテンシー面接マニュアル

コンピテンシー面接マニュアル

 

 

コンピテンシー面接は東京海上日動火災保険をはじめとする日本を代表する企業に採用されており、現在では幅広い層の新卒採用企業間に急速に広まっている面接手法であります。この「コンピテンシー面接マニュアル」はコンピテンシー面接の具体的なやり方などを記した本となっています。つまり就活生がこの本を読めば相手の手の内がわかるということになります。

 

コンピテンシーとは?

コンピテンシーとは一般に

「高い業績をコンスタントに示している人の行動の仕方に見られる行動特性」

と定義されているようです。

なぜコンピテンシーという言葉を使うかと言えば、能力を見る観点が、従来の能力観とは異なるからです。コンピテンシー的な能力の観点とは、「成果につながるかどうか」という観点で能力を見るということです。

 従来の能力観では「成果イメージ」、「思考力」、「動機」、「知識・経験」といった能力がそろった人材が「能力のある人材」と見なされてきました。しかし、コンピテンシー的な観点から見ると、これらの能力が行動に還元されていなければならないのです。ですので、いくらこれらの能力が備わっていても、行動といるレベルで使われないままであるならば、いくら質や量があってもその価値はゼロであるといえます。

したがって、コンピテンシー的な能力の観点による人物評価とは、その人が、知識・経験、成果イメージ、思考力、動機などを行動に還元して発揮し、成果を生み出すことができる特性を有しているかどうかを評価することに他なりません。

つまり、コンピテンシー面接というのは簡単に言えば「PDCAのサイクルを回しながら成果を上げられるか」という観点から人物評価を行う面接ということになります。皆さんもPDCAという言葉は聞いたことがあると思います。簡単に言うと、Plan(計画)は成果を生み出すためにやるべきことを頭の中で考える段階であり、Do(実行)は考えたプランを実際に実行に移す段階となります。そしてCheck(確認)として当初想定した結果が実際に得られたのかを確認する段階となります。さらに確認の結果、想定された成果が達成されていないならばAction(改善)をする、ということになります。

このためコンピテンシー面接では、被面接者が過去に取り組み成果を上げたテーマについて具体的にどのような行動をとったのかを徹底的に深掘りしていくような面接になります。エントリーシートや面接で「あなたが大学時代にもっとも熱中して取り組んだことは何ですか?」や「今までもっとも困難だったことは何ですか?そしてどうのようにしてその困難を解決しましたか?」といったような質問があることがありますよね。これらはコンピテンシー面接の場合、きちんとPDCAのサイクルが回せていることを応える必要があります。例えばアルバイト経験などを答えるときはただ単に「バイトで言われたこと完璧にミスなくやり遂げました。」といったエピソードだけでは不十分ということになります。このPDCAを回すことができたエピソードを答えることができれば評価は高いものになると思われます。

 

コンピテンシーの評価

過去の行動経験を深く聞くという面接を行ったあとはその行動のコンピテンシーレベルの評価を行います。先ほど紹介した本ではコンピテンシーレベルを以下のように5段階に分けて概念化しています。

  • レベル5:まったく新たな、周囲にとっても意味のある状況を作り出す行動(パラダイム転換行動)
  • レベル4:独自の効果的工夫を加えた行動、独創的行動、状況を変化させよう、打破しようという行動(創造行動)
  • レベル3:明確な意図や判断に基づく行動、明確な理由のもと選択した行動(能動行動)
  • レベル2:やるべきことをやるべきときにやった行動(通常行動)
  • レベル1:部分的・断片的行動(受動行動)

これらのレベルは上に行くほどコンピテンシーが高いとみなされ、逆に下のレベルに行くほどコンピテンシーは低いとみなされます。また、この基準は評価者の主観に左右されない極めて客観的なものになります。

レベル1、レベル2の行動は「言われてやった、もしくはやって当然の行動」となります。ですのでこのレベルではコンピテンシーは低いとみなされても仕方がありません。レベル3は「複数の選択肢の中から最適と考えられる方法を選択して行動」となります。従来の人材資本論的な考えではこのレベルでも十分とされてきましたが、現代ではまだ不十分と言えます。レベル4になってくると「ある成果を出す上で何らかの状況が阻害要因となっているとき、その状況そのものを変えることによって成果を生み出していく行動」となります。レベル3とレベル4の行動の違いが少し分かりづらいですが、ポイントは「条件、状況に従属する行動か、あるいはそれに働きかけ、変革する行動か」という違いです。このレベルまで来るとPDCAのセルフマネジメントサイクルを回すことが不可欠となってきます。そしてレベル5は「パラダイム転換行動」となりレベル4のさらに上を行きます。ざっくり言うと、放っておいても成果がすべてこちらになびいてくるような新しいモデルをつくる行動がこれにあたります。

この本の著者によると、レベル4の行動事実が見られる人材は1000人に50人、レベル5まで行くと1000人に1人しかいないようです。

 

まとめ

以上の話をまとめると、私たち就活生はいかにPDCAのサイクルを回し、成果を上げてきたかというエピソードをうまく伝える必要があります。先程説明したコンピテンシーレベルが低いエピソードがいくらたくさんあっても意味はありません。自分の持っているエピソードが少なくてもコンピテンシーレベルの高い行動経験が面接者に伝われば評価は高くなると思われます。今後エントリーシートや面接のときは今の話のようなことを意識して望みましょう。そして、実際にこの本を読んでみることをおすすめします。実際の具体的なエピソードがたくさん載っており、非常に参考になると思います。

新日鉄住金ソリューションズのサマーインターンに参加してきました

今週一週間新日鉄住金ソリューションズ(NSSOL)のサマーインターンシップに参加してきました。今回は備忘録としてその内容と感想などを書きたいと思います。
NSSOLはSIerの一つで同業他社には野村総合研究所やNTTデータなどがあります。 応募した理由としては、去年NSSOLのインターンに参加した先輩から「良いよ」と勧められたのが主な理由です。

NSSOLのインターンは以下の4種類のコースが用意されていました。

・SE職インターン(SEのタマゴ養成講座)
・SI営業職インターン(ビジネス創出力養成講座)
・ITコンサルタントインターン(NSSOL流IT・コンサルタント養成講座)
・研究開発職インターン

私は今回はSE職インターンに応募しました。

インターンへの応募にはESの提出と会社説明会が必要です。
ESの内容は、インターンの応募理由と研究内容、PCスキル他人を巻き込んで何か行動した経験などで割りと書きやすい内容でした。 

ESを提出すると 会社説明会に参加するようにといった内容のメールが届きます。会社説明会は東京の八重洲のビルで行われ、NSSOLについての簡単な説明とインターンの説明そして、適正検査のテストを二時間ほど受けさせられます。そして、テストに合格すると面接を受けることができます。

面接は八丁堀にあるNSSOL本社で行われます。形式は人事の方二人と自分の2:1で行われました。聞かれたことはほとんどES内容にそったことで終始和やかに進みました。そして無事合格すると晴れてインターンに参加することができます

インターン一日目
12時に八丁堀の本社に集合します。部屋に入るとすでにグループごとに別れており、6,7人のグループが8グループありました。インターン生には大阪や東北などの地方から来ている人もいてバラエティに富んでいました。始まると一週間の流れを簡単に説明されます。今回のインターンではあるお題が与えられ、そのお題に関するシステムを設計するという内容のようです。グループ内での自己紹介が終わったあとにグループでシステム概念図を作成しました。やり方は、壁に貼った模造紙に書くという形でひと通り終わると社員の方からここはこうしたほうが良いといったようなアドバイスが貰えます。そしてこの後は社内のカフェテリアのような場所で社員の方々を交えた懇親会が行われました。

インターン二日目
二日目からは9時に本社に集合です。今日はずっとグループワークです。ちなみにインターン期間中は1つのグループにつきチューターとして一人の社員の方がついてくださいます。内容は配られた新しいシステムの基本設計書を元に業務機能関連図と業務機能システム階層図の作成を行いました。内容としてはかなり難しく、どのグループも苦戦しているようでした。また、このグループワーク中は1日2回ほど実際に現場で活躍されている社員のかたに作成しているものをレビューしてもらう時間があります。そこでアドバイスを頂き、されに修正をかけていく、といった流れです。
基本的には5時でグループワークは終わりなのですが、インターン期間中は残業申請書を出すことで8時まで作業をすることができます。作業の進捗が遅れている班はここで遅れを取り戻すことになります。この日は半数のグループが残って作業をしていました。 

インターン三日目
この日もひたすらグループワークです。前日の資料の修正をしつつ、新しく主要テーブル関連図と画面仕様図を作成します。 この主要テーブル関連図がかなりの曲者でどのグループもかなり苦戦していました。
今日はノー残業デーということでグループワークが終わったあとは他のグループと合流して、社員の方も交えて飲みにいきました。 

インターン4日目
この日は社内最終レビューということで今まで作ったドキュメントを全てチェックしてもらいます。 ちなみに、この最終レビューを通らないと明日の発表会で発表することができません。最終レビューが終わったグループは明日の成果発表会に向けて発表練習を行います。ちなみにこの日は全てのグループが8時まで残業していました笑

インターン5日目
 ついに最終日。この日はチューターさん、レビューワーの方が顧客役となり、インターン生はその顧客にプレゼンテーションする形で発表を行います。発表12分、質疑応答10分でした。現役SEの方の鋭いツッコミにどのグループもタジタジでした笑。
発表が終わるとまたグループごとに別れてチューターとしてグループについてくださった社員の方からNSSOLに入社してからどのような仕事をしたのか説明を聞くことができます。また実際に作成されたドキュメントなどもみせていただきとても勉強になりました。 また質問にも答えて頂きました。

そして夜はついに打ち上げです。 このタームにいたインターン生全員とインターンに関わっていた社員の方全員で飲みます。社員の方とお酒飲みながら様々なお話を聞くことができました。

そこで聞いたことはだいたい以下の通りです。
・新人は全員亀戸のマンションに住む
・研修はお台場
・SEの年収は部署にもよるが2年目で600万くらい
・女性社員は全体の2割ほど
・三年目あたりからPMを任される
・PMに大事なことはリスク管理能力
・土日はほぼ休み
・だいたい10時までには帰れる

 この日は結局朝5時まで社員の方と飲んでいました。酔いつぶれたインターン生もいたようですが笑


・感想
このインターンを経験してとてもよかったと思いました。今回のインターンで体験したことは実際のSEの現場で行われており、SEという職を理解するのにとても参考になりました。また、今回のインターンを通じて良い仲間を得ることができました。インターン中はほぼグループのメンバーと過ごすのでとても仲良くなれます。
また機会があればNSSOLのインターンに参加してみたいです。 

 

おまけ

面接官の手の内を知りたい方はこちらの記事もどうぞ

 

rikeiin.hatenablog.com

 

Ubuntuのログイン画面でコンソールに入っても何も表示されないときの対処法

Ubuntuを使っているとGUIではなくCUIで操作したくなるときがあると思います。
ログイン画面からコンソールに入るには Ctrl+Alt+F1で入ることができます。しかし、何らかの影響でコンソールに入っても画面に何も表示されず、真っ暗なままであることがあります。今回はそうなった場合の対処法です。

まずこのようなことが起こる原因は、グラフィカルテキストモードの解像度が自分のマシンのビデオカードと合っていないことによるものだそうです。これはGrubを適切に設定してやることによって解決できます。

1.まずは普通にログインし、ターミナルを開く。

2.ターミナルに以下のコマンドを入力します。

  sudo sed -i -e 's/#GRUB_TERMINAL/GRUB_TERMINAL/g' /etc/default/grub

 3.次に以下のコマンドを入力します。

  sudo update-grub

4.再起動するとログイン画面からコンソールに入ってもきちんと表示されます。 

Ubuntu15.04でX-serverをkillする方法

以前のubuntu14.04ではXを殺害するときにターミナルで

sudo stop gdm

と打てば成功するのですが15.04では以下のようなエラーが出てしまいました.
 
 "start: unable to connect to Upstart: failed to connect to socket /com/ubuntu/upstart: Connection refused."

しかし以下のコマンドを打てばうまくいきます.

$sudo service lightdm stop

Xを復活させるときは次のコマンド

$sudo service lightdm start